遠山の日記
2002年 12月 7日

お写真


5:30起床。

TT君と函館朝市をふらつく。朝6時だと思ったより店が開店してない。一応なにか魚介類の類を見に行ったつもりなのだが、基本的に自分がマッタク魚介類に積極的興味がないので、何が値段相応なのかさっぱり分からず買うのやめる。

ホテル戻って荷物宅急便で送って函館駅へ。土産物やはまだ開いてなかったがKioskで六花亭のチョコレート打ってたので買う。

7時発スーパー白鳥で先に帰るTT君と別れる。

7時4分発江差線江差行き、キハ40二両編成。乗客数人。海側に座って木古内までは函館湾を眺めながら過ごす。

江差線の木古内から先の末端区間は乗ったことがなかったのでそういうわけで乗りつぶしにいくんですけど。暖房が効きすぎたぐらいの暖かい二重窓の気動車に乗って、ぼーっと車窓を眺めるの、なんて久しぶりなんだろうか。キハ40系列にノスタルジックな感覚を感じる日が来るとはねー

木古内で一両切り離し。切り離された車はそのまま隣ホームに戻ってきて逆方向のに増結されていた。そういうものらしい。

木古内から乗客二人。もう一人も1,2駅で降りちゃったので神明までの峠越え部分、乗客オレ一人。

木古内から上ノ国までは一応プチ峠越え路線。護岸工事されてないところも多い小さい川と、一車線のあまり車が通ってない道道?と一緒に山に入っていく。

下草が笹の、ほぼ葉が落ちた広葉樹と針葉樹の中を川と一緒にノタノタと分け入って行く。

1時間ほどで逆側に降りて、上ノ国から江差まで最後の一駅は日本海岸を走る。

9時半前に江差駅到着。

町の中心部までは徒歩20分ぐらい。駅は丘の上なので坂道を降りていく。

しかし...寒い。耳が寒いのでコートのフードを被って歩く。なんだって俺は好きこのんで今年一番の寒い日によりによって北海道の日本海側なんかに観光に来てるんだろうかと疑問を感じずには居られない。

とりあえず郷土資料館とやらに寄ってみる。町の体育館と文化施設となんやらをごっちゃにした施設の一室に、土器から戦後の選挙の旗まで一通り並べてある小さい資料室。商家の家紋(家紋だけどヤゴウと呼んで、店の名前よりヤゴウの方が通るらしい)の展示がちょっと面白かった。

そこも丘の上なので、じわじわ降りていく。法華寺という下りの途中の寺に寄る。本堂の天井に八方睨みの龍とゆーのが書いてあってですね、まあそれはそれなりでしたけど、あと屏風絵とか書とか。入場料300円...微妙...

当然たぶん観光客なんてこのシーズン全然来ないんだと思うので本堂とか全然暖房入ってなくて、畳なのに足の裏がすげえ冷たい。高校の1限の剣道の授業で板間が寒くて隣の畳敷き柔道場に逃げ込んでそれでも寒かった事など思い出した。

雪が降り始めて、丘から下る崖の下から吹き上げてくるんですけど...

もうちょっと降りて平地部へ。横山家というニシン漁と北前船時代の商家に寄る。あれ、開いてない...。隣のそば家の入り口から入って聞いてみたら、冬季は事前予約制で開けるらしい。まあでもせっかくだからと言って開けてくれた。

そして当然ここも畳が冷たくて凍るようです。

次の中村家とここは、この地域の北前船関係の独特の商家建築らしい。横山家は道文化財で中村家は重文。関西商人ベースなので、一番陸寄りの母家は関西の商家風で、そこから海岸に向けて階段状に下がっていく蔵が縦長に連なって、最後に海に突き出して船がつけるようになっているとゆー構造。今は元の海が国道になっているので国道に着き出してるけど。かなり面白い。

いや私、昔、津軽半島、五能線の深浦という町になんだか行って北前船の資料を見て以来、あそこらへんの「昔北前船かニシン漁で栄えた町」のかなり好きで。今とは全然違う大きな交流ルートと産業があって、今はもう見る影もないけど、昔栄えたらしい町の跡とか資料とか見てるとなんかこーわくわくするんだよね。深浦とか江差とかもー今は完全に寂れてるけど...

隣の姥神神社の紋が変な形だったので通りがかりの神主さんに聞いてみたら、紋 帳に乗ってない形の独特のモノで、魚のウロコの回りに浜などを表す形で取り込んで いるものらしい。基本的にニシン漁の神様だそうで。

姥神神社

一旦町の中心?から離れる方に歩いて、復元した開陽丸とやらを一応見に行ってみる。でもパンフに入場料700円とか書いてあるし海沿いでどんどん風強くなるしどうしようか微妙な気持ちに成りつつ前まで行ったら「当面の間閉館中」だった。ある意味助かったような気になった。

その先には鴎島という島があって幕府砲台蹟とかあるらしく地図だけ見てたら行こうかと思ってたけど心の底から寒そうだし時間なくなってきたのでやめる。

江差追分会館は...いいや。パス。

次はたぶん町一番の大物、重文の旧中村家。管理のおねーさんがストーブを囲んで一通り説明してくれた。

さっきの横山家と同じタイプの母家から蔵が海まで続くタイプの階段状建築物。 こっちの方が立派な商家だったらしく、蔵の扉とか4重防火扉とかで凝ってたりして またなかなか面白い。ここは近江商人だったらしい。近江商人って気合入ってるよ なー。今の華僑みたいなもんだったんだろうか。

中村家

一部中村さんの私物があるので入らないでくださいと言われたので聞いてみたら、中村さんは今は札幌にお住まいで江差に戻る気はないそうで、建物自体は町の管理だそうで。

最後にそのちょっと上の旧檜山爾志郡役所も見る。ここもさっきの中村家と同じ制服のお姉さんが受付していた。町役場のヒトか?今の北海道支庁に相当する組織の役所だったそうで。当時の郡役所は警察と兼任だったそーで取調室とかある。これは明治の洋風郡役所建築。この前夏に会津田島で見たヤツとかと同系列だな。

しかしなんかこの地方はニシン漁からかなり脱却できなくて近代化とかかなり遅れて辛かったらしい。そりゃそーだろーなー。

以上なんだか途中から駆け足だったが一通り観光終了。町の観光パンフに乗ってて行ってないところもあるけどまあもういいだろう。

檜山物産館とかゆー土産物やで土産買う。町の名物だという羊羹を買ってみたけど、美味しいのかなー。

やまげんというそば屋に入ってにしんそば。関西風のつゆににしん。ほんとに関西文化圏なんだなーと。

方言とかどうなんだろう。この地方。

ますます雪降ってるし今度は登りになるのでやんなってタクシー呼んでもらって駅までタクシー。5分ぐらい。

しかし、冬の江差に鉄道で来る事はたぶんもう二度とないような気がする。

デッドエンド

木古内までまた1時間ほど江差線。さっきの景色に今度は行きが加わってますます寒々しい。うーん。いいねえ。

デジカメでブリグリ聞きながらボケーっと車窓を眺める。あー、こーやって音楽聞きながら意味なくローカル線乗る感覚ってホントに懐かしい。

なんか僕の子供から大学生ぐらいまでは鉄道旅行がある種の記憶の交点になっているので、子供の頃父親と旅行した事とか中高生の時の感じ方を、思い出すというほどには思い出せないんだけど、なんか自分の中に降り積もっている事を漠然と感じてなんとなくセンチメンタルな気分になりつつ自分の歳を感じる@江差線。

しっかし、江差線、久しぶりに感じるローカル線旅情は満点で鉄ちゃんにはいいけど、この線もう残っている理由、ないよな。江差線が残っている理由は所詮線籍上函館ー木古内の津軽海峡線が江差線だから残っただけなのですけど、まあ遠からず廃止されそうな気がするなあ。通学客しだいだろうけど、いかんせん木古内ー江差間に集落がかなり少ないもんなー。

木古内で10分待ちぐらいで789系、スーパー白鳥八戸行きに乗換。新系列700番台のJR北海道特急車両は始めて。おー。ほんとに外装も内装なかなか良い。グリーン車なんてかなり格好よい。普通車はJR九州とかと比べるとそれほどでもないけど、まあこぎれいにまとまってる感じ。

789系 電源コンセント

乗った1号車にはパソコン用電源があった。ACアダプタ持ってなかったしパソコン使わなかったけど。

編成順間違えて8号車から乗ってしまったので、歩いて自分の席についたころにはもう青函トンネル直前だった。

青函トンネル...は吉岡海底過ぎたあたりで寝ていて起きたら本州だった。おー、本州には雪が降ってない!

青函トンネル内は 140km/h 運転だけど、蟹田すぎて津軽線部分に入ったら嘘のようにノロくなる。で、青森で方転。東北本線に入ったら思い出したように高速に戻る。最高 130km/h らしい。

青森-函館二時間はかかりすぎだよなー。ホントに青函トンネルはもったいない。木古内-五稜郭と青森-蟹田、何とかならんのか。単線だからやたら貨物も待機してるし。スーパー特急方式でも1時間ちょっとになるだろーに。なんだかなあ。どうしてあー中途半端なんだ。

浅虫温泉あたりの海岸線は見れたけど、そこ過ぎたらもう夕暮れで車窓がじわじわ見えなくなってきた。八戸ついた頃には夜。

そういうわけで東北新幹線延長開業に沸く八戸へ到着。

散歩でもしようと思って、八戸ですぐに乗り継がないで1時間後ので予約しといたんだけど、そーいえば八戸って駅が市街地から離れてるんだよなー。駅前あんま何もないやー。

しょーがないので駅前の物産展示ビルで早めの夕飯。あんまりやる気が感じられないが一応南部料理を出すというレストランで、せんべい汁とかゆーのとイカ刺身のセット。なんだか焼く前のせんべいみたいなのが入った鳥とかその他の煮汁。まあ割と美味しかった。刺身は無理にセットにすることもなかったなー。

はやて開業キャンペーンで近所の市町村の物産展やってたのでのぞく。なんだか試食に乗せられて安比の方のにんにくみそとか、奥入瀬の地ビールとか買ってしまった。まあ、ビールは車内で飲む用だけど。

17:58発のはやてで東京へ。寝てたら仙台だった。今日分の日記書いてたらもう大宮だ。新幹線ってすげーよなー。

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